この記事ではガルバリウム鋼板の歴史に触れながら、次世代ガルバリウム鋼板である『SGL』について解説していきたいと思います。

また、屋根の『縦葺き』『横葺き』の違いについてもまとめてみます。

「横葺き」か「縦葺き」か?選び方の比較

ガルバリウム鋼板屋根には「横葺き」「縦葺き」という2つのタイプがあります。

縦葺き:屋根の面に対し垂直に張る屋根のこと

横葺き:屋根の面に対し平行に張る屋根のこと

屋根勾配は横葺きの場合、2.0寸以上の屋根勾配で施工することができます。

それに対し、縦葺きは0.2寸から施工が可能です。

 

それぞれの特徴としては、

 

■縦葺き

・横葺きよりも工事費が安く、工期も短い

・幅広い屋根の勾配で採用できる

・雨漏りがしにくい

・シンプルなイメージになる

 

横葺き

・複雑な屋根にも対応できる

・流通量が多い

・断熱材と一体型のものがある

・デザインが豊富

 

「縦葺き」と「横葺き」どっちがいいの?

複雑な屋根にも対応できて、ガルバリウム鋼板屋根の欠点でもある遮音性の面でも断熱材と一体の物があり、デザインも豊富であれば断然「横葺き」の方が良いのではと考えられますが、実は「縦葺き」も多くの点で優れているということが言えます。

縦葺きが優れている点

■価格・・・大量生産されているかた「横葺き」が安いと思われがちですが、そうではありません。縦葺きは屋根の流れや長さにあらかじめカットして張るだけなので実は縦葺きの方が安いんです。

■工期・・・一般的な切妻の戸建ならおおよそ1~2日という短期間で完了することが多いです。

■雨漏り・・・「縦葺き」は横のラインに継ぎ目がないため雨漏りのリスクも減ります。

■勾配・・・「横葺き」2.0寸に比べ「縦葺き」は0.2寸から対応しているので幅広く採用することができます。これは横に継ぎ目がないため、傾斜が緩く、排水スピードが遅くても雨漏りしにくいからです。

これらを見ても「縦葺き」が良いと思いますが、なぜ一般の戸建に「横葺き」が多く採用されているのでしょう。

 

「横葺き」のシェアが多い理由

「縦葺き」が採用されている建物は、駅や工場など大きな建築物の屋根であることが多いです。

これが戸建になると、高さ制限や敷地の条件によっては屋根の形が複雑になってしまう傾向にあるからだそう。

複雑な形状の屋根になると、流れや長さが一定でなく「縦葺き」が採用できないケースがあるからです。

 

ガルバリウム鋼板屋根ならSGL!

SGLは従来(一昔前)のガルバリウム鋼板をグレードアップさせたもので、現在のガルバリウム鋼板屋根のほとんどがSGLです。

このSGLとは何かを解説していきますが、まずは、現在のSGLに至るまでの歴史を確認しておきましょう。

 

戦争が与えた金属の建築採用の影響

現在ではガルバリウム鋼板ですが、いわゆる金属屋根というのは奈良時代から使われており、東京駅や皇居にも採用されていました。

その時代では瓦屋根が多く、関東大震災では多くの瓦屋根の住宅が倒壊し軽量な金属屋根の普及が戸建に広がりました。

しかし、戦時中は武器の製造に金属が流れ屋根工事はほとんど瓦職人へと流れていきました。

戦後しばらくすると金属が建築に採用されることも増え、一番よく使われたのは雨樋でした。

いわゆるブリキ屋と呼ばれる仕事が多かったのです。

現在でも板金工より瓦職人が多いのは少なくとも戦争の影響があります。

 

トタン屋根の登場

金属屋根は凍結に影響を受けにくいことから主に寒冷地で多く採用されてきました。

ガルバリウム鋼板が登場する前は「亜鉛メッキ」といって、トタン屋根というものでした。

しかし、トタン屋根は錆びやい、雨音がうるさい、寒いなどの条件からあまり普及していかなかったのです。

 

ガルバリウム鋼板の登場

1982年、ついにガルバリウム鋼板が登場します。

ここから金属屋根はトタン屋根からガルバリウム鋼板屋根へと切り替わっていきます。

2000年代から急速に戸建に普及され、現在では屋根材の主要となっています。

現在の住宅は形状が多様化しているため縦葺きが採用できず、横葺きが主流となり、断熱材一体型のガルバリウム鋼板屋根も登場したことから、雨音や断熱性の問題もだんだん解決されてきました。

 

普及の裏にある自然災害

阪神大震災や大阪北部地震では瓦屋根の損壊が目立ちました。

瓦屋根は崩れやすく、地震による被害を受けやすいということです。

瓦屋根文化のある西日本では地震の影響が大きかったようです。

地震だけでなく、瓦屋根は強風に飛ばされることもあり自然災害への対策は注目されています。

そこで軽量で耐震性の高くなるガルバリウム鋼板屋根が注目を集めました。

 

カバー工法

屋根リフォームを考える際に葺き替えよりもカバー工法が安く済むことはご存知でしょうか。

それは既存の屋根を撤去する作業と廃棄する費用がかからないからです。

しかし、屋根が重くなれば建物にかかる負担も大きくなり耐震性を落としてしまいます。

そこで有効なのは軽い材質の屋根をカバー工法でリフォームすることです。

金属屋根のデメリットである雨音や断熱性などの心配も既存の屋根があることでカバー工法なら解消でき、軽量な素材であるため、建物への負担を最小限にできるガルバリウム鋼板が選ばれています。

屋根カバーリフォーム

ちなみに弊社の屋根カバーリフォームについてはこちらをご覧ください。

 

SGLの登場

2016年から取り扱いが始まるSGLですが、このSGLとはどのようなものなのでしょう。

これは従来のガルバリウムにマグネシウムを添加した素材になります。

GL」とはガルバリウムを指し、「S」はSuperやSpecialといった意味で、つまりすごいガルバリウムができたわけです。

マグネシウムを加えたことによりガルバリウムの耐久性が向上しました。それからガルバリウム鋼板屋根の普及はさらに広まります。

耐久性の向上により、これまでの保証の条件も改善されたのも普及が広がった要因でしょう。

まとめ

屋根リフォームをお考えの方でガルバリウム鋼板屋根を調べると意外と多くのデメリットがあります。

それでも選ばれている理由は歴史的に見ても金属屋根の質が向上していることがよくわかります。

軽量で耐震性にも優れているガルバリウム鋼板屋根にあなたの住宅はあっているのか。

また各メーカー商品によって価格、耐久性、デザイン、保証内容が異なりますのでご注意ください。


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