今回は、『促進耐候性試験』というものに関して、お伝えしていきたいと思います。

促進耐候性試験は塗料の耐侯性を客観的に知ることの出来るものです耐侯性は耐天候性の略で日光、雨風、露霜、寒暖、乾潤などの自然の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質のことで、耐久性とは少し違います。耐久性の定義は塗料の場合【物体の保護、美粧など、塗料の使用目的を達成するための、性質の持続性】とされております。したがって人それぞれの主観が入る為、耐久性何年というのは判断することが難しいのです。そのこともあり当社では耐侯性という言葉を使ってお客様にはご説明させて頂いています。耐侯性なら促進耐侯性試験を用いて光沢保持率白亜化等級を計測し耐候年数を導きだすこと出来る為、塗料の性能比較が可能です。しかし業界の関係者でもこの2つの違いについて知識がない方が多く、お客様に混同して説明されている為、会社ごと謳う耐久年数がバラバラです。その為よくお客様からは『何を信じて良いか分からない』や『業者ごとで言うことがバラバラ』等のご意見を多くいただく現状です。ここでは促進耐候性試験について触れて主観的ではない客観的になデータを使って耐侯性についてお話出来ればと考えております。

それではまず、塗料の促進耐侯性試験の種類についてお話させて頂きます。促進耐侯性試験は大きく分けて3種類あります。

現行のJISで用いられる『XWOM キセノンウェザオメーター』1年を250時間から600時間で促進させます

旧JISの規程『SWOM サンシャインウェザオメーター』1年を200時間から500時間で促進させます

最後に『SUV スーパーUV』1年を40時間から100時間で促進させます。※促進速度が速すぎる為正確性には欠けますが塗料の性能比較は出来ます。

塗料の一番上にくる塗膜を上塗りと呼び、この上塗り材を試験機にかけ塗膜の光沢保持率80%を何時間維持出来るかで耐候年数を予測ます。

≪実際に販売されている塗料カタログのデータを表にしたものが下記の図です≫少しぼやけて見づらくて申し訳ありません

縦軸が光沢保持率(塗料の状態)横軸が経過時間です。この図を参考に光沢保持率80%が何時間維持できるのかを確認して頂くと塗料の耐侯性が何年相当なのか読み解くことが出来ます。ちなみに当社ではKFケミカル社のセミフロンスーパーシリーズを多く施工しており、この写真はそちらの塗料のカタログになります。この塗料は光沢保持率80%を10,000時間維持出来る為、、20年以上の耐侯性が期待できます。

他にも大手2社メーカーのシリコン塗料とフッ素塗料の公開データを掲載させて頂きます。

日本ペイント

ファインシリコンフレッシュ 3000時間

ファイン4Fセラミック    4000時間

関西ペイント

クリーンマイルドシリコン  3500時間

クリーンマイルドフッ素   5000時間でも80%を切らず、その後の表記無し

この様に試験結果が必ず存在しますのでお客様ご自身でお調べ頂くことでより間違いない選択が可能かと思いますので、業者任せではなく是非お客様ご自身でもご確認して頂けると幸いです。他にも各塗装店からそれぞれの会社が得意とする塗料を提案されると思います。御自身で塗装店とご相談頂き、耐候性試験の結果を踏まえてご検討をお願いします。

また弊社としては、施工の実績も重んじていますので高耐候性塗料に限らず、他の塗装店でも多くの施工実績がある日本ペイントやエスケー化研の塗料もご提案させて頂いたいます。この話をすると今回の促進耐候性試験結果を見て塗料を選んで頂くという提案が根底から崩れかねませんが、施工実績も大事ですよね(笑)今回は促進耐候性試験を用いて比較することをお勧め致しましたが、他にも『元々光沢のない塗料はどうやって見極めるの?』や『何色が一番長持ちするの?』等細かいご質問もあるかと思います。塗料のことであればなんでもお問い合わせください。ただ分からないこともあるかもしれませんので、その際は塗料の技術開発者などに確認しお調べさせて頂きご回答させて頂きます。

以上が促進耐候性試験の概要になります。客観的に記載しているつもりですが、私の個人的な知識や主観も少し入っているかもしれません。そのあたりはご容赦ください。

最後に、これは私の個人的な意見ですが、愛知県は塗装工事の激戦区で、見た目やパフォーマンス重視で性能の低いオリジナル塗料をごり押しする業者や、職人さんの単価をものすごく安くしてお客様に安く提案する代わりに、分からないように手抜き工事を平気にする大きな会社も数多くあります。私は地域の評判を重んじるような小さな業者のお話を聞いて頂くこともお勧め致します。間違っても今日決めれば安く出来ますや1軒様限定ですと言っての即決を迫る業者での契約は辞めておいた方が良いと考えます。

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。