皆さん、こんにちは。本日は外壁塗装の塗料についての記事で、『ラジカル塗料』について解説していきたいと思います。
ラジカル塗料とは発売されてまだ5年以内の最新の塗料です。ウレタン系、アクリル系、シリコン系などポピュラーなものと比べまだ認知度は高くありません。
しかしその効果や性能は素晴らしいものです。
今回はそのラジカル塗料について、性能やその他の塗料との比較を見ていきましょう。
このページで分かること
ラジカル塗料とは

まず、ラジカル塗料の「ラジカル」とはどのようなものなのか解説していきます。
ラジカルとは外壁や屋根の塗装の塗料に含まれている顔料に、酸素・水・紫外線などが当たることで発生する劣化因子のことを言います。
ラジカルは、塗料に含まれる樹脂を分解してしまう性質を持っています。
樹脂は塗料の耐久性を決めるためにとても大切な要素になりますので、ラジカルが発生し樹脂が分解されることによって塗膜が劣化してしまうのです。
つまり、「ラジカル塗料」とはそのラジカルの発生を抑制することができる塗料で、正確には「ラジカル抑制型塗料」といいます。
ラジカル塗料主な成分
ラジカルを制御してくれるこのラジカル塗料の主な成分として「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」が入っています。
高耐候酸化チタン
酸化チタンとは、実はラジカルを発生させる成分です。
しかし、高耐候酸化チタンはラジカルを外に出さないラジカルバリアという効能があるため劣化しにくい塗膜を保つことが可能になります。
光安定剤
光安定剤とは、発生してしまった劣化因子、つまりラジカルを捕まえてその働きを抑えてくれる効果があります。
発生を抑えるというより、発生したものの働きを抑えるというイメージです。
この高耐候酸化チタンと光安定剤が相互に働くことによって耐久性の高い塗膜を作り、家を長持ちさせるよう守ってくれるのです。
気になる価格は?
ここまで説明して素晴らしい技術を持った塗料であることは理解していただけたかと思いますが、当然価格も高いんでしょ。と思われますよね。
実はウレタン系やシリコン系の数倍・・・というわけではないんです。価格はあくまで目安ですが同等またはやや割高程度といった感じです。

ラジカル塗料のメリット
さまざまな下地への塗装が可能
そんな特殊な性能を持った塗料だと使用できる下地は限られるのではないのか。と思われるかもしれませんが、これがほぼ何でもいけます。
コンクリート、ALCパネル、木材、鉄、FRP、サイディングボード、亜鉛メッキ、モルタル、アルミなど
使用できる下地が多いことから、一般住宅だけでなく倉庫や工場、マンション、高層ビルなど様々なところで活躍が期待できるでしょう。
高性能低価格
ラジカル塗料の機能性の高さからすれば、フッ素塗料と同等程度の機能性の高さだと考えられます。
上記のように価格で比較するとフッ素塗料とラジカル塗料では1㎡あたり1000円前後の差があります。
30坪の住宅を全体的に塗装するというリフォームで考えた場合、おおよそ30万円程度の差が出る可能性があります。
高性能な外壁を求める方にはラジカル塗料はいまの外壁塗装の塗料の相場からすればお値段以上と言えるでしょう。
高い耐久性
ラジカル塗料の性能は何と言っても劣化因子の制御です。
それによって高い耐候性を実現しますので、外壁が長持ちします。
外壁が長持ちするということは家の躯体に与える影響も抑えられますので、結果的に家も長持ちします。
現段階でラジカル塗料の耐久性は15年と言われています。シリコン塗料より少しお金を出せば耐久性は5年伸びるというのは大きなメリットではないでしょうか。
耐久性の高さは長持ちという点でも活躍しますが、暑さの厳しい地域や降水量の多い地域にも選ばれていくでしょう。
ラジカル塗料のデメリット
ラジカル塗料のデメリットですが、まだ若い塗料ですので実績自体が少ないということがあげられるでしょう。
ほかの塗料は歴史があり、仕上がりはどのようになり何年後にどのような現象がでてくるなど、実際の写真や事例で紹介できるのですが、実績が少ないラジカル塗料はその点で弱いですね。
あとはラジカル塗料の成分の中に高耐候酸化チタンが入っていることは説明しました。実はこれ白色顔料なんです。
そのため、ラジカル塗料の製品によっては黒や紺などの濃い色には選べないケースがあります。
ラジカル塗料の特徴がお分かりいただけたでしょうか。外壁リフォームをお考えの方は是非一度ラジカル塗料を選択肢に入れ検討してみるのも良いかと思います。
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